ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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成人式の思い出

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私が成人を迎えたのは21年前、

成人式に首都圏で未曾有の大雪が降った年だった。 

 

 

 

聖子ちゃんが神田正輝とわかれ、歯医者さんとビビビ婚をし

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たまごっちが流行り、

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ギャルが生息し、

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連絡手段はポケベルだったあの頃のことだ。

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懐かしいですね。同世代の方いますか?

 

 

私は成人式には出席しなかったのだが

事前に母が用意してくれた晴れ着を着て、

写真を撮ってもらった。

 

 

 

近所の美容室で着付けをして、写真館にいった。

節目の行事には家族揃って出向き、記念の写真を撮ってもらった昔からある町の写真館。

 

カメラマンのおじさんと助手を務めるおばさんの二人でやっていて

不思議な傘とか、大きなスクリーンを駆使して

パキッと鮮明な写真を撮ってくれる。

 

 

 

母が用意してくれた晴れ着は、

10歳年上の従姉が着たもので、なかなか上等なものだったが、私には似合わなかった。

コーラルピンクの着物はかなり私を太ってみせていたし、

補正で胴にまいたバスタオルが厚手だったのも相まって、

私はちょっと小突いたら転がっていきそうなほど膨れて見えた。

 

 

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「素敵なお着物ですね。」

それでもおばさんは着物を褒め

丁寧に着物の形を整えてくれた。

着物姿の写真撮影では立ち位置やポーズが細かく指定される。

振袖の袖が、着物の裾模様がよくみえるように、

着物が美しく見えるような角度で撮るのだ。

 

 

 

着物が整ったらおじさんの出番だ。

おじさんはファインダーを覗きながら

私に微調整の指示を出す。

 

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朝から慣れぬ着付けに緊張し、

不自然なポーズを強いられ、

ミリ単位で顔を動かす指示をうけ

パニックを起こしたわたしは

 

 

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子どものようにわんわん泣いた。

成人したことを祝う記念だというのに。

 

 

その後なだめすかされ、

ようやく撮った写真は

鼻は赤く、目は腫れ上がり、なんとも言えない表情で、

 

我が人生で最も醜く見苦しい写りとなっていた。

 

その後綺麗に台紙に貼られたものが届いたが

見たいと思えるようなものではなく

二度と自ら開くことはなかった。

 

 

捨てていいよ、と言ったのに母はまだ保管してくれている。

この間実家に行った時

「今となってはこれも良い思い出ね」と笑って見れるんじゃないかと、

一度ちょろっとのぞいてみたが

 

 

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20年経ってなお、やはり無理だった。

苦い思い出である。

 

 


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後20年したら、もう一度見てみようかと思っている。