何年か前、娘に唐突に聞かれた。
前日にこんな絵本を読んでいたからかもしれない。
色々などうぶつのウンチがでてきて面白いし勉強になる。
子どもはウンチが大好きだ。
そしていつだってウンチに興味しんしんである。
私は答えた。
ミミズだってオケラだってアメンボだって
生きとし生けるものは
みんなみんなウンチをするんだ。
ともだちなんだ。
当然だ。
何日か顔を見せない日もあるが、
出来れば毎日会いたい友だちなんだ。
娘は少し驚いた顔で、さらに問いかけてきた。
面白い質問だなーと思った。
確かに他人のウンチを目にする機会って少ないのかもしれない。
絵本やテレビアニメのウンチの色は様々だ。
わりとパステルなカラーリング。
自分のウンチが茶色だからといって、他人のウンチも同じ色と決めつけない、その姿勢や良し。
そうだ、多様性だ。
いろんな人がいる。
いろんなウンチがある。
人それぞれ、みんな違ってみんないいのだ。
・・・とそこまで考えてのことではないけれど
なんか忙しかったので
適当に答えた。
そんなウンチ、ペンギン村にしか存在しない。
もし本当にピンク色なら病院にすぐ行った方がいい。
でも娘は喜んだ。
目をキラキラさせて、さらに聞いてくる娘に
また適当に答えた。
本当に虹色なら世界仰天ニュースに出られちゃう。
でもむすめはキャッキャと喜んだ。
疑うことをしらない純粋な娘とのかわいい思い出だ。
・・・・。
そして現在。
娘は小学一年生になり、
昔の嘘が私を苦しめている。
トイレに入るたびに娘が追ってくる。
怖ーい。
落ちついてウンチもできない。
一度なんかピンどめで鍵を外して
と入ってきたことさえある。
何気ない嘘が娘を他人のウンチを覗き見にくる妖怪に育ててしまった。
やっぱり嘘はいけないよね。
まぁ、別に見せたっていいんだろうけど、
何故だろう。
人に見られるのは恥ずかしい。
今日も娘が私を問い詰める。
でも、自白はしない。
この嘘は墓場まで持っていく。
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