ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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やっぱり北風より太陽が効果的だというお話

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この間の作文で大勢の方にお褒めいただいた息子だが、

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実は彼は

注意力散漫で多動傾向があり

でも興味があることに没頭すると周りがみえなくなってしまう・・

集団生活においてはどちらかといえば

悪い方に目立ってしまうタイプの子どもだったりする。

 

 

 

 

低学年の頃は

 

朝の登校中、

犬の散歩をしているおばあさんと世間話に花が咲いて学校に1時間も遅刻して

学校から電話がかかってきたり・・

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お前は窓際のトットちゃんか。

 

 

 

好奇心が行き過ぎてカミソリでお腹を切ってしまったり・・

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この事件についてはいずれ書きたい

 

 

 

とにかく色々と大変だった。

 

 

 

学校の授業にはまぁまぁ意欲的で

席を立って動き回ったりすることもなく、

学力的にも特に問題はなかったが、

やはり落ち着きがない。

 

だから席は常に先生の前が定位置。

 

 

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席替えがあっても、一人だけ動かない。

 

 

 

発想力や行動力を評価されることもあったが、

やはり生活面での課題は多く

先生から見れば手のかかる生徒であったことと思う。

 

 

 

その息子の性格を

「子どもらしい。無邪気でユニーク」と

目を細めて可愛がってくれた

1年生の時の担任のおばあちゃん先生とはうって変わって

2年生の時の担任の先生とは度々ぶつかった。

若い男性の先生だった。

 

 

 

完璧主義のきちんとした方で

息子のだらしなさや注意力のなさを直そうとしてくださったのだろうと思う。

息子はいつも叱られて叱られて、叱られていた。

 

 

 

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が、私は気になった。

 

 

 

あまりに叱られるので、お友だちからも

ダメな出来ない子と軽んじられるようなことも増え

私は正直不満であった。

 

 

悪いところを指導してくれるのはありがたい。

でも良いところも見つめてあげてほしい。

いいところもたくさんある子なのだ(←親バカ)

 

時には褒めてやってはくれないか。

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もっとも身近な大人な一人である先生のことを尊敬できなくなれば

息子にとっても不幸なことだと思ったので

息子の前で表だって先生の文句を言うことこそなかったが

 

先生の指導方針が嫌だったし、

ちょっと厳しすぎるんじゃないか、

愛情が感じられない!と思っていた。

今でもちょっとだけそう思ってる。

 

 

2年生も終わりに近づいた頃

授業参観があった。

教科は道徳。栄養教諭の先生もいらしていて

食育をも兼ねているようだった。

 

 

 

今日の給食は地元の食材を使った郷土料理。

長崎名物長崎ちゃんぽん。

その成り立ちや作り方、栄養価なんかを説明した上で

長崎ちゃんぽんに入っている「生き物」はなんでしょう、というもの。

 

 

プリントを配られ、各自が書きこんでいく。

 

えび→えび

いか→いか

お肉→豚

かまぼこ→おさかな

 

 

こんなところは大多数の子が書けていて

「他にないだろうか」という話になった。

 

 

すると上に乗っているお野菜も植物だから

生き物ではないか、という意見がでた。

うん、正しい。

それから出汁はアゴ出汁だからスープにもお魚が入っているという意見もでた。

うん、そうだね。

 

 

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その時息子が手を上げて発言した。

 

 

 

「麺も小麦だから元は生き物だったと思う。

  というか、私たちが口にする食べ物は全て

  元々生きていたものではないか。

  生き物の命をいただいているのだから

  残したりしてはいけないです!」

 

 

 

おそらくは先生が今日の授業でもっていきたかった結論を全部言った。

 

 

 

先生は息子を前に呼び

 

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と言って息子を褒めた。

拍手をしましょう。

先生はそう言ってクラス全員に拍手をさせた。息子の顔は嬉しそうに紅潮していた。

 

 

 

それから3年が経つ。

息子は5年生になった。

息子はそれからというもの出された食事の全てを残さず食べるようになった。

嫌いなものが出されても

量が多くても

具合が悪くても

絶対に残さない。

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人が残したものも食べる。

 

 

 

なんならえづきながらでも無理に全てを食べようとするので、

こちらでコントロールしてあげなければいけないほどだ。

 

 

 

怒られることが多い彼にとって、

人に認められて、褒められることは本当に嬉しかったのだと思う。

 

 

 

今でもその先生の一年を通じての指導が良かったとは思えないし、

やっぱり厳しすぎたんじゃないかなぁと思っている。

 

でも普段は厳しい先生が

たった一度だけほめてくれたこの出来事が息子の心に効果的に響いたのは確かで

それは本当に感謝している。

 

 

 

人を動かすのは100の叱責ではなく

たった一度の褒め言葉だったりする。

たった一言褒められ、認められるだけで

人はこんなに変わるのだなぁと息子を見ていると思う。

 

 

(ちょっと薬が効きすぎたのか、

ちびた鉛筆や使い終わったノートですら

「元は木だ。生きていたんだ」と捨てられなくなってしまい、

息子の部屋はものに溢れかえっているがそれはまた別の話。)

 

 

良いところを褒めて伸ばしてあげなきゃなーと

ということをわかった上で

 

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やっぱり今日も息子を叱ってしまう私なのだった。

 

難しいよね。

 

 


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