週末息子の空手の昇級試験があった。
うちの流派の昇級試験は
まず基礎体力審査があり
型の審査をして
組手がある
これら3つの審査を総合して、昇級にふさわしいかが判断される。
息子は空手を始めて5年。帯の色は緑。
今回は3級への挑戦だった。
少年部では普段の稽古から
だいたい師範がもうそろそろこの子は上の級に上がってもいいかな、と思ったときに
「昇級審査を受けていいよ」と話があるため
落ちることは少ない。
基礎体力審査や型はいつもの練習の通りやればよいのだし、
組手も「前に出る姿勢」や「積極性」などを見るのが主で
負けたからと言って必ずしも審査に落ちるわけではない。
そう、負けても昇級することはある。
(一般部はもっと厳しいが)
息子は今4級だが、組手ではほぼ勝ったことがないのだ。
突きも蹴りも極端に弱いわけではない。
体も柔らかく足も高く上がる。
昔はか細くて体格で負けているようなところもあったが、
最近はずいぶんと背も伸び、体重もふえた。
相手の攻撃に怯んで逃げることもなく
立ち向かうこともできている。
ただ、圧倒的にスピード感というか
闘争心というか、気迫が足りない。
有り体に言ってしまえば闘うことに向いていないのだ。
元々夫ジョニーさんがやっていた空手に息子が興味を示したため
体力づくりに、と入会を決めた空手だ。
試合や大会でよい成績を収めたり、
昇級して黒帯を目指すためにやっていたわけではない。
本人はもちろん強く、かっこよくなりたかったのだと思うが、
親としては空手を習うことで
ただ学校でいじめられないように、
嫌なことは嫌だといえるように、
自分に自信が持てるようになったらいいなと思った。
男の子にとって強さというものは
ストレートに自信につながるのではないかと思ったのだ。
そんなこんなではじめた空手だ。
やはり
本能で闘っているような
芯から向いている子にはかなわない。
今回も息子は健闘し、攻める姿勢をみせたが
ああ・・
やっぱりまけちゃった。
一度勝たせてあげたいなぁ・・。
そんなことを言っても
相手だって勝ちたいと思っているだろうし
実力勝負だ。仕方ない。
でも子どもの負ける姿を見ていることは
自分が負けるよりも
なんだかつらいものだ。
人と戦って勝てなくても構わないよ。
人とくらべて強くなくたってかまわないよ。
そう息子に話しかけながら
ちんまり涙が出てしまった。
あー悔しかったね。
悔しかったけど、
今日の負けが君の心に何かをもたらすことを母は信じてるよ。
空手でも、他の分野においても
これからもきっと君は何かに挑み、
何度も敗れ、傷つくのだろう。
うー、イヤだなぁ。
でもいつも見てるよ。
どこのお母さんだってそうだと思うけど、
母はいつも君の味方です。
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