ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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白髪を染めるか、染めないかの話

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白髪がとても増えた。

 

 

30才になったばかりのころ

「最近白髪が出てきたんですよねー」

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「おばちゃんになったと思い知らされるようで

嫌になっちゃいますよー!」

 

と美容院で担当美容師さんに

相談半分、ネタ半分で笑いながら話していたあの日の私よ・・

 

 

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お前に何がわかる・・!

 

 

そんな2、3本ピロピロ〜っとはえている白髪がなんだというのだ。

今の私は実に2割・・いや、3割くらいがもう白髪なんじゃないだろうか。

 

 

私もつい最近までは

そこまで自分に白髪が生えているなど

自覚していなかったが、

 

 

仕事で伸びた前髪が邪魔になり、

前髪をあげてピンでとめ

ポンパドールのような髪型にして鏡を見たら

めくりあげた前髪の裏に

 

 

大きい石をどけたらダンゴムシがいっぱい這い出てきた、みたいな感じで

大量の白髪が束になって隠れていて

 

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心の底からびっくりした。

 

 

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・・見たくなかった!

 

 

30才の2、3本は先遣隊だったのだ。

念入りに移住地の下見を済ませた奴らは35才くらいから家族を、

さらには一族を引き連れてドヤドヤやってきていた。

そしてこっそりと住んでいた。

表面の髪をめくったその内側に。

 

 

なんと巧妙でなんと図々しく

なんといまいましいことだろう。

誰も許可してないのに。

 

 

腹が立って仕方がない。

 

 

もちろん白髪染めもしているんだけど追いつかない。

何せ、毎月美容院にいくのも面倒くさいから

長年ロングヘアにしているのだ。

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まめに白髪染めになど通えているわけもない。

 

 

どうにもならなくなってから3〜4ヶ月に一度くらい美容院にいく。

染めてからも綺麗な状態でいられるのは1ヶ月程度が限度だから

1年のうち3分の2は白髪でイケてない私でいることになる。

 

 

 

だったらもういっそ、染めない。

ナチュラルな自分でいる、という選択肢もあるだろう。

ちょっと流行ったよね、グレイヘア。

 

 

むしろ軽やかでオシャレ、とか

あえてのグレイヘア、とか。

 

「若さが美であると誰が言った?

年を重ねてこそ放つ輝きもある」みたいな・・

 

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ポジティブに年を重ねてていく・・

その生き方には

全面的に賛成なんだけど

本当に共感しかないんだけれど、

 

 

特別オシャレでもハイセンスでもない

普通の疲れたおばちゃんにはやっぱり凄く危険。

 

 

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この間久しぶりに会った叔父が、

黒染めするのをやめて

髪の毛が真っ白になっていたのだけれど、

 

 

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やっぱり20歳は老けたように見えたからね。

どこのおじいさんかと思った。

 

 

じゃあ20才老けてみえるのはダメなのか、

 

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そう言われたら

よくわからないんだけど

41歳の私、今60代に見られたら傷つかない自信はない。

 

 

ありのまま、あるがまま

飾らない自分で生きていくのにも憧れるけど

今しばらくは黒髪でいたいかなーと思う。

 

 

そんな訳で今日髪を染めた。

これが正解なのかはわからないけれど。

 

 

ありのまま自分らしくと

いつまでも若々しくの狭間で揺らぎながら

迷いながら今日も生きている。

 

 

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60才になったころには

また今を思い出して

投げ飛ばしに行きたくなるかもしれないけど。

 

 

 

 


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