土曜日、映画「天気の子」を見てきたので
そのことを書きたい。
(ストーリーについては予告編の内容以上のネタバレは無いと思うが
何の情報も先入観も入れずに映画を楽しみたいという方は
映画を見た後でもう一度来ていただけると嬉しい。)
ここのところ映画にばかり見に行っている気がするが、
それも天気のせいなのだ。
最近雨、凄いよね。
子どもと一緒に雨の日の休日をいかにして過ごすか。
子どものいる家庭にとっていつだってそれは悩ましい大きな問題だ。
娘は騒ぎ、息子はゲームばっかりして
私は怒鳴り散らす。
そんな地獄のような状態に陥るのを避けたくて
できれば休日は外に出かけたい派なのだ。
屋内施設の充実している都会ならまた違うのかもしれないが、
田舎において雨の日の休日の選択肢はそう多くはない。
水族館も科学館も博物館も
もう何度も行っていて、新鮮味にかける。
となれば随時新しいタイトルが封切られる映画は
ちょっぴりお金こそかかるが
母の体力的にも楽チンで満足度も高い
お手軽なレジャーなのである。
土曜日から子供たちは夏休みに入ったというのに
ここ九州では
地域によっては警報が出るほどの大雨。
私の住んでいるあたりでは
幸い特に被害も警報もなく、
いつもより雨足が激しいかな?程度だったが
それにしても大雨が降る度に、
備え、恐れ、不安になり気持ちを消耗する。
予告編のシーンが頭をよぎる。
夏休みに突入してなお、なかなかあけない梅雨にうんざりし、
晴れ女の話という前情報から
映画の中だけでも
雨が上がって晴れ間がのぞく爽快感を味わいたいという気持ちで
いそいそと映画館へと足を運んだのだった。
土曜日は公開二日目、
夏休み初日でもあり満席状態。
とにかく学生服姿の中学生や高校生が多く、
新海監督の前作「君の名は。」が
この年代の若者たちの圧倒的支持を得たのだなと実感する。
おばちゃんも「君の名は。」大好きで
何度も見たんだけどね、
確かにこれは青春真っ盛りの
君たちのための物語だったよね。
さて、「天気の子」だが
凄く素敵でとても面白かった。
全編を通して広がる美しい雨の描写には心が震えたし
その美しい映像と完全にリンクした音楽は
「君の名は。」の時同様、泣きたくなるほど感動した。
もちろん私も物語にひきつけられ
没入し、劇中の人物に感情移入しては
涙したのであるが、
周りの中高生たちの熱はもっと熱かったように感じた。
主人公ふたりの幼く純粋な恋が
高鳴る音楽が
会場のすべての青少年の胸にぶっ刺さっているのを感じ、
なんだか感慨深かった。
私が感情移入してしまったのは
まだ若い二人を心配し、保護するために
常識や経験を振りかざしそれぞれの立場で動く
周りの大人、須賀さんや刑事さん達。
きっとあの場にいればわたしも彼らのように
若者の非常識で反社会的な暴走を止める行動をとってしまうと思う。
横を向くと
コペルも胸をときめかせて画面に見入っている。
もうコペルや周りの学生さん達のように
純粋にまっすぐに主人公たちを応援できない自分を感じてちょっと切なかった。
あー、君もこれから人生のキラキラした美しい時代に突入するんだね。
こんな風に大好きな人ができるといいね。
いっぱい恋をするんだよ。
見終わってからもコペルは面白かったの連発。
とジブリ世代の母にはちょっぴり衝撃的なことを言う。
でも本当に確かに素敵だったよね。
ラストは賛否あるだろうけれど、
私は良かったと思う。
お話的には「君の名は」より凝っていなくて
シンプルなイメージ。
コケシもコペルも「天気の子」の方が好きという。
「天気の子」は小さな子どもでも楽しめたということね。
私はこれまでの人生において、
雨の中愛する人の名前を叫んで、泣きながら走ったり
何か犠牲にしてもこの恋さえ守れれば!と
世の中のルールから踏み出してまで突っ走ったり
空から愛する人と手を取り合ってクルクル落ちてきたりしなかったなーと思ったら
なんだか少し後悔というか、
やり残したような気持ちになってしまった。
帰り道
冗談で言ってみたら
速攻で断られた。
いやだよ。
雨に濡れて髪の毛ペタっとしちゃう。
今から晴れるよ・・!じゃなくて
ってなっちゃうよ。
とロマンのない返事。
なんだ、つまらん。
別に禿げたって全然いいのに。
手を繋いでクルクル回る準備はできてる。
気が変わったらいつでも言ってほしい。
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