子ども達を見ていると
ふいに愛情の波が
ぐわーっと
心の奥底からこみ上げてくることがある。
こうなってしまうともう海に向かって叫ぶか
夕日に向かって走るか
子どもを思いっきり抱きしめてチュッチュチュッチュするかでもしないとおさまらない。
仕方ないのでチュッチュチュッチュする。
子どもには大体迷惑がられるけどね。
この発作はウチの子当人を見ている時だけでなく
小さくてフワフワした愛らしい生き物を目にしたり
ハートウォーミングなテレビや映画でほっこりした時や
外で幼い子どもに笑いかけられた時などにも
ゲリラ的に発動する。
他所のお子さんをいきなり抱きしめるわけにもいかないので
急ぎ家に帰り、わが子を抱きしめることになる。
もうコペルは大きすぎておさまりが悪いし、
大体がコケシが犠牲になる。
止むを得ない。許せ、コケシ。
昨日夫のジョニーさんもこの愛情の波にのまれたようで
唐突にコケシを抱きしめ、しつこく構っては
猛烈に嫌がられていた。
かなりしつこい。
一度高まった荒ぶる愛情の波は
なかなか静まらない様子。
「もう愛しすぎる!!
コケシちゃんがさ、将来変なチャラ男を連れてきて結婚するとか言ったらどうしよう。」
なんて相当先の心配をしながら
ジョニーさんはこんなことをいいだした。
なんだか溺愛が過ぎて気持ちが悪いような台詞だが、
おそらく
「パパみたいにコケシを愛して、大切にする人でないと」という意味だと思う。
でもコケシにはうまく伝わらなかったようで
しばらく考え込んで、こう言った。
「口からチュルン」
ジョニーさんは口から長ーく細ーく涎をたらし、
それを自由自在に引っ込めるという汚い技を持っている。
コケシはそれが大好きなのだ。
いつも「きたなーい!」と騒ぎながらもキャッキャと喜んでいるのだ。
今回の件で
娘にとっては
「パパみたいな人」=「口からチュルンが出来る人」という認識であるという
衝撃の事実が判明し
父としてそれで良いのか、ちょっと複雑な思いであるが
将来のことを想像すると
なんかおかしくて笑ってしまう。
うん、やめよう。
パパみたいな人、反対。
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