月曜日の朝、娘のコケシが泣いた。
コケシは大きな休み明けや、月曜日に
時々こうして泣くことがある。
どうしていきたくないのか尋ねてみると
給食が早く食べられない、とか
算数の繰り下がりの計算が苦手だ、とか
何かしらの理由を挙げることもあるが、
大体が些細なことではっきりとしない。
最初は「いじめられているのではないか」
「友達関係がうまくいっていないのではないか」
「何かきっかけとなるような大きな事件があったのではないか」と心配し、
本人にも先生にも聞いたが
どうやらそういった明確なきっかけがあってのことではないらしい。
なんとなく行きたくないだけのようなのだ。
気持ちは分からなくもない。
私も小学校が楽しくてたまらない、というタイプではなかった。
集団の中に自分の立ち位置を確保すること、
主張すること
大勢のクラスメイトと人間関係を構築する緊張感、
とにかく学校の中に入っていく時には、えいやっと勇気がいった。
学校生活は内向的な人間にとってはそれだけでストレスフル。
親に「学校に行きたくない」という主張をすることもできないくらいに気弱だったし
実際に休む勇気もなかったので
休みたいとは言いださなかっただけで
学校はずっと苦手だった。
楽しい思い出ももちろんたくさんあるのだが
でも不安や緊張も常にあった。
私も月曜日嫌だったな。
気を抜いたら引きこもってしまいそうな自分を常に感じている。
だからコケシの気持ちはわかるけれど、
じゃあどうサポートするのか。
毎回気持ちが揺れる。
よく学校行きたくないと悩む子どもに
「つらいなら学校なんて休んだっていい」と言うよね。
夏休み明けにツイッターでガーッと出回る優しいアレ。
アレを見るたびに「そうだ、逃げたっていいんだぞ」って共感するんだけれど
アレとコレは、・・一緒、だろうか。
コケシはいじめられているわけではないし
その深刻度は全然違うとは思うんだけれど、
学校に馴染めない、苦手だ、という気持ちがあるのは事実。
コケシなりに辛いのであろう。
ならば、コレも「休んだっていいんだよ」って言ってあげたほうがいい事案だろうか?
どこまでが耐えられて、どこまでが耐えられないほど辛いと
誰が決めるのだろうか。
そのボーダーはどこにあるんだろうか。
こういうことは多分ケースバイケース、
その子の個性によって最適な答えは違うのだと思うのだけれど
コケシの場合は
こんな性格。
朝さえ乗り切れてしまえば
ケロリとして帰ってくることが多いので、
今のところ学校の先生に連絡を入れた上で
頑張って登校させる方針にしている。
今回もなんとかコケシを励まし、説得して
普段なら委員会の活動で
先に登校してしまうコペルに
一緒に登校してもらった。
手を繋いで歩いていく二人の後ろ姿を見送って
これで一件落着と安心していたが
校門前でコペルが繋いでいた手を離した途端
コケシが逃亡。
ちょうど校門前に立っていた校長先生に確保されて、教室に連れられて行ったらしいが
やはり学校まで私が送って行くんだったと反省。
そしてやっぱり笑顔で
ケロリと帰ってきた。
こんなコケシであるから今のところは
そこまで心配してはいないのだけど
これから色々なことがおこる子ども達を
どうサポートしたらいいのか常に迷い、揺れている。
今朝はジョニーさんが学校までコケシを送って行った。
「ねぇ、コケシちゃん。
コケシちゃんは学校に仲の良いお友達はいる?」
コペルが言った。
お兄ちゃんらしく学校生活を楽しむ極意をレクチャーしてくれるつもりらしい。
でも何かと兄に張り合うコケシは
兄のアドバイスを素直に聞かず、
「コケシもお友達いるもん。
たくさんいるもん!」
と、言い返す。
そして終いには
ものすごいことになってしまった。
友達5万人!盛り過ぎ!
それじゃ友達集めたら
東京ドームがいっぱいになっちゃう。
まぁ、そんなに友だちがいるんじゃ安心かな。
がんばれ、コケシ。
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