ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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時間短縮、規模縮小、マスク着用となった息子の卒業式の話

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昨日は息子の小学校の卒業式だった。

 

 

コロナウィルス感染拡大防止のため

在校生の列席は無し、来賓挨拶なし、

祖父母兄弟児の出席禁止、

そして児童、保護者ともにマスク着用。

 

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例年に比べ時間短縮、規模縮小の卒業式であったが

こんなご時世であるからこうして卒業式が無事開かれて、

親も列席させてもらえるだけで本当に有難い。

 

 

 

昨日はとても穏やかな良い天気。

最後のランドセルを背負った息子と

学校までの短い道のりを一緒に歩いた。

 

 

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晴れがましい気持ちと、寂しい気持ちが入り混じって

胸がいっぱいだ。

 

 

 

卒業式の会場は例年通り小学校体育館。

1席分ずつ間を離して椅子が並べられ

隣の人と密着しないよう気を配られていた。

換気のため天窓が開け放たれていて、

じっと座っていると少し寒い。

でも開け放たれた窓から青く晴れた空がよく見えて

始まる前から感極まって少し泣いた。

 

 

 

「卒業生入場!」

 

式の始まりが告げられ、

先生に引率された6年生が入場してくる。

そのしっかりとした足取りと自信に満ちた顔を見た瞬間

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最初の1人目から目からマッハで涙が吹き出す。

 

 

まだ全然自分の子じゃないのに。

最近の自分の情緒から

もちろん泣くだろうとは予想していたけれど、

想像以上の卒業式の破壊力に

感情がグラグラ揺すぶられて軽くパニックだ。

 

 

 

「北野コペル!」

 

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体育館に響き渡る大きな声でコペルが返事をする。

その声は声変わりを始めた少し掠れた低い声。

入学当時の高くかわいい声をしたあの少年は
もうどこにもいないのだ。

 

 

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静かに吹き出し続ける涙。

 

 

そして始まる、生徒による呼びかけ。

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あー振り返らないで!振り返らせないで!

もう十分心揺すぶられてる。
もうおばちゃんとっくにライフ0なの。オーバーキルなのよ。

 

 

 

そして歌。

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ああ・・そうだね。どんどん開けて進んでおくれ・・

 

 

 

歌声も思い出もさることながら

子どもたちから発散される真っ直ぐ未来を向いたポジティブなオーラが眩しくて、嬉しくて・・

 

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本当に今年はマスク着用で良かったと思った。

 

 

 

 

人生には今回のコロナのように

自分ではどうにもならない理不尽なことがおこったりする。

災害とか病気とか、大きな社会システムの変化とかね。

 

長い時間をかけて積み上げたことが一瞬で壊れてしまったり、

頑張っても報われないことだってあったりする。

 

 

けど、

負けずに歩いていって欲しいな。

 

 

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今日みたいに友達と共に

明るく未来を向いてさ、

希望の歌を歌ってさ。

 

 

 

いつも陰キャでひねくれものの私だけど、

今日はそんな風に思った。

 

 

 

子どもたちの未来が楽しいものでありますように。

 

 

 


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