アマビエを知っているだろうか?
毎夜、海中に光る物体が出没していたため役人が赴くと、
半人半魚のそれが姿を現した。
その者は、役人に対して
と名乗り、
・・と、予言めいたことを告げ
海に消えたと伝わる。
そして描かれた絵が・・・
これである。
・・・・・。
役人、絵下手くそ過ぎ。
アマビエに会ったことはないからこの絵がどれくらい忠実にその姿を写せているのかはわからない。
わからないが、
絵から漂う絶対的な「これじゃない感」「残念感」
お絵かき伝言ゲームのトップバッターに
全く絵心がなかったときのような戸惑いを禁じ得ない。
伝承の絵の上手い下手はともかくとして
今また疫病、コロナウィルスが全世界で猛威を奮う中、
このアマビエの絵を描き、疫病退散を願う動きが
3月半ばくらいから#アマビエチャレンジのタグをつけてSNSを中心に盛り上がっていた。
いろんなイラストレーターさんが自分なりのアマビエを書いたりして、
アマビエは各地でお菓子になったり、護符になったり、
果ては政府の感染予防キャンペーンのキャラクターにまでなったりもしていた。
面白い。
験を担いで、皆で盛り上がって、楽しんで。
暗くなりがちな最近のニュースの中で
ちょっと気分転換できるような・・・
しゃれている。
こういうのって嫌いじゃない。
でもこの絵。
もうさ、最初の絵がこれなんだから。
これしか残ってないんだから
後の人はこれを写していくしかない。
・・でも多分絶対違うよね。
こんなんじゃないよね。
そう思いつつも江戸時代からのバトンを受け取り
壮大な伝言イラストゲームは今日も続いている。
流行りには少し遅れた感があるけれど
コペルの中学校の休校中に
アマビエチャレンジしてみましょうという課題がでていたので
昨夜家族でアマビエを描いてみた。
正統派、役人さんの絵心を信じて描くコペル。
ゲゲゲの鬼太郎に登場したアマビエちゃんを描くコケシ。
私は2パターン描いてみた。
夫ジョニーさんのは・・
アマエビ。
ワイワイ言いながらみんなでお絵かきするのは楽しかった。
この間電話で埼玉の父が階段から落ちたと言っていた。
東京に住み医療関係の仕事をしている妹は
訪問するのは、もはやリスクの方が大きいと
実家に顔を出すのはやめている。
未だ元気だとはいえ、70歳を超え糖尿病の持病も抱えた両親が
コロナウィルスに罹患しないか、
した場合は誰がどうやって面倒を見るのか、
コロナでなくても体調を崩したりしないか、
気持ちが落ち込んではいやしないだろうか、と
とても心配である。
今はどこのうちでも同じであろうが、
次はいつ会えるのだろうか、と考えてしまう。
ごちゃごちゃ考えながら寝たせいか、
昨日はアマビエになった夢を見た。
とびきり絵の上手い人の前に現れて
とびきり綺麗に描いてもらおう
そうだ、父がいい。とびきり絵が上手いから。
そう思って海を飛び出し空を飛んでいたら目が覚めた。
ちょっとだけホームシック、というか
父や母に会いたくなってしまった今日の私だ。
会いたい人に会いたいときに会いに行ける
そんな日常が早く戻りますように。
せめてみんなで描いたこのアマビエを
埼玉の実家に送ろうと思う
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