息子コペルが中学の頭髪検査で引っかかってしまった。
コペルが特別攻めた髪型をしていたかといえばそんなことはない。
きちんと定期的に美容院に行かせていたし、
検査の前日にもカットに行った。
でも生活指導の先生の指導はこうだった。
「次の検査までにサイドの毛が伸びたら
耳にかかってしまいそうだね。」
「明後日までに直してくるように。」
え?
何故上からおさえるの?
おさえなければよくない?
こうしなければよくない?
正直、私個人としては
髪の毛なんて
長かろうが、縦ロールだろうが、青かろうが
個人の好きにすればよいと考えている。
中学生らしい髪型をしていれば
心も健全であり安心である、なんて言えないし
髪型の乱れが心の乱れを表すとも思わない。
そんな訳ないと思う。
でも息子コペルの通う私立中学には頭髪に関する規定がある。
規定は
男子はサイドの髪の毛が耳にかからず、
襟足が制服の襟につかない長さで
中学生らしい清潔感があるもの。
前髪は眉より上。
染髪やパーマ、剃り込みは禁止。
アシンメトリーやツーブロックなどデザイン性が高い髪型も禁止。
・・となっている。
前髪の長さの規定は
目にかかって視力低下を招いたり、学業の妨げになるのを防ぐため、という理由づけがされていたが
女の子は前髪が眉にかかるくらいまで許されているのに
何故男の子は眉上なのかわからないし
そもそも男女で許される髪型が違うことへの疑問も拭えない。
女の子は女の子で変な校則がある。
クソどうでもいい。
サイドが耳にかからない、襟足が襟にかからないのは
スッキリと清潔感あるよう見えるためという理由で
かろうじて納得できなくもないけれど
ツーブロックが禁止っていうのはなんでだろう?
ホテルマンや接客業の髪型としても採用されるほど清潔感あふれる髪型だというのに・・。
コペルは毛質が硬く、髪の量が多いため
短くするとツンツンと立ってしまう。
スポーツ刈りのように短くかりこめばいいのだが
少し伸びてくるとヘルメットのようになってしまう。
ある程度の長さがあれば自重で立ち上がらないので
「トップの長さをある程度残してサイドだけ刈り込むことができたら
とてもスッキリする」と
美容師さんにも言われたが
それは校則では許されないようだ。
考えれば考えるほど
バカバカしい規定ではあると思うけれど
私たちは入学前に説明をうけ、それを承知の上で入学を希望したのだ。
郷に入っては郷に従え。
ルールを守ることを教えることも大事だ。
そう思い、
校則を守るつもりで、美容院にいき
したくもない髪型にカットして
頭髪検査に臨んだのだ。
なのに・・
重箱の隅を突くがごとき、いちゃもん!!
本気で言ってる?!
数ミリ長いとなんなの?
いったい何がしたいのー?!
しかも最近うちの地域では自粛明けで美容院が激混みだ。
そんな間隔で切り直しを命じられても
いきなり予約なんてとれない。
だいたい中学生の帰宅は遅い。
部活のない日でも帰宅してくる時間は5時近くなのだ。
私が切ってもいいのだが、
絶対プロが切った今の状態の方が
綺麗で清潔感のある仕上がりになっているに
決まっている。
ギザギザでも不揃いでも、
とにかく長さをクリアすることがそんなに大事なのだろうか。
憤る私にジョニーさんはこう言う。
「髪型なんて大した問題じゃない。
これで従わない反抗的な子ども、扱いづらい家庭という烙印を押されてしまう方が
よっぽどデメリットが大きい。
大事なことはコペルが過ごしやすい環境で楽しく過ごし、学ぶことだ。
ギザギザだろうが原西みたいだろうが、
先生には規定の長さより短くしてきたということが問題なんだから」
自分はそんなモジャモジャ頭してからに・・!
なんか腹立つーっ!
おそらく夫のいうことは正しい。
日和った意見だが、
やはりいまの日本で同調圧力をはねのけるにはかなりの精神力を要すると思う。
私が面倒くさい親だと思われるのは別にいいけど
息子が反抗心の強い扱いづらい子と思われ
3年を過ごすのはやはりかわいそうに感じる。
在学中にコペル本人がこの校則を変えるために断固戦いたいとかいいだしたのならば、
応援してもいいが
争い事の嫌いなナイーブな息子のことであるから
先生が切れというならすっぱり切って
中学生活に不要な波風を立てたくない。
楽しくストレスなく過ごさせてやったほうが得策だ。
切った。
切ったけれど私は悔しかった。
校則の全てがいらないとは言わない。
学校を管理する上で必要があってもうけているものもあるのだろう。知らんけど。
でもこれがベストな方法だろうか。
多感な時期の子どもの意思や自尊心を傷つけてまで必要なことなのだろうか。
声を上げるのは面倒くさい、そう思って受け入れることで
また不条理を次の世代に繰り越してしまっただけじゃないの?
モヤモヤがぬぐえない。
子どもには決まりや指示に対して
思考停止してただまるごと受け入れるのではなく
何故そうなのか、ということを自分で論理的に判断できるように育って欲しい、
そう思っているのになぁ。
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今日は長くて暗くてすみません。
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