娘のコケシは小学4年生。
最近自学ノート作成という宿題を課されるようになった。
今までは
「漢字ドリルのこのページをノートに一枚書き取りしてきなさい」だとか
「計算ドリルのここからここまでをノートに解いてきなさい」だとか
分野も範囲もそのやり方も指定され、その通りこなしていくだけだったのが
4年生ともなれば
今の自分に足りないものや学びたいことを自分で考え、計画を立て、自発的に学ぶ力が求められてくるのだと思う。
たしかに算数が苦手な子もいれば漢字が苦手な子もいる。
皆がおなじ学習をするのではなく
それぞれが自分に必要な学習、自分に合った方法を模索することは意義のあることであろう。
また、苦手の克服だけでなく
得意分野、興味のあることについて
より詳しく掘り下げてみるのも楽しいものだ。
とても良い、理想的な宿題であると思う…
のは建前として。
本音では…
本当にこれが面倒で日々のストレス
大変なんだよねー。
この自学ノートの作成例というものが最初に配られていて
まず学習の目当てを書き、
例えば…こんな感じ。
そして図や表を使い、やり方を解説する。
ポイントを赤字などを使ってわかりやすく強調すると、なおよいとされている。
そして算数であれば例題なんかも解きつつ、
学習のまとめを書き、
最後に学習から得られた気づきの「振り返り」までを記入する…。
基本、このフォーマットを踏まえて、ノートの見開きで1ページ(2ページ分)まとめなくてはいけない。
…まぁ、目的をはっきり意識しながら勉強したほうが得られるものも多いだろうし、
振り返りという形で理解したことを自分の言葉にしてアウトプットすることで、より知識が定着するのだろう。
意図することは分からなくはないんだけど
うちの子にはめちゃくちゃ高度。難しい。
自発的に学習に取り組む意欲を伸ばしたいのか
自分に必要な学習を選びとり、計画を立てる分析力や戦略性を伸ばしたいのか
わかりやすく、視覚的にノートをまとめるスキルを伸ばしたいのか
出来る子は出来るんだと思うんだけどね。
まずは自分で考えて勉強するだけでもヨシ、くらいのレベルから始めてくれないだろうか?
そもそも毎回毎回美しいまとめノートを作ることだけが自学なのか?
たとえば苦手な分野であれば、何か基本的でシンプルな問題集を繰り返し何度もただ解いていく、とかでも自学になるんじゃない?
もう、
コケシはこの自学ノートという課題に対して
なんでもいいからこの形に何かをまとめていかないといけない!っていう思いしかなく
どうしたらよいのかわからないと、いつも私に助けを求めにくる。
解き方分かるならいいよ…
なので、本当に彼女に必要な学び、というよりも
まとめやすそうな題材を選んであげて
横から口出ししながら、なんとか仕上げているような状態だ。
もはや自発的な学習でもなんでもない。
…まあ、長々と文句を言い過ぎてしまったが、今日書きたかったのは愚痴じゃなくて
この間コケシがまとめた自学の内容の話。
いやー、自学ノートの説明をサラッとしようと思っただけなのに、不満が止まらなくなっちゃったわ。
さて本題。
最近コケシは「47都道府県を覚える」ということを目当てに、自学ノートをまとめている。(社会科の自学、ということになるね。)
ノート左半分に白地図コピーして貼って、県名をかきこんで
右ページに県庁所在地とか、おぼえかたのポイントなんかをまとめたら簡単に見開きが埋まりそうだなと思い
私が提案した。
地方ごとに今日は九州、明日は四国とつづけていけばしばらくしのげそうだし
ちょうど47都道府県を覚えることは4年生として暗記必須の事柄。実生活にも役に立つからいいんじゃないだろうか。
言われた通りコケシがノートに貼った白地図に九州の県名をかきこんでいたら
それを見ていたコペルが寄ってきてコケシにこう言った。
「九州地方の覚えかたをおしえてあげるよ」
沖縄を除く九州地方を南から順番に並べた語呂合わせだ。
「どういう意味?」
語呂合わせのなんたるかを知らないコケシは
唐突な宮崎くんの悲劇にキョトンとしていたが、
コペルはこういった語呂合わせが好きだし、得意なタイプ。
滔々とコケシに説明する。
「だからー宮崎くんは鹿児島で熊におそわれたんだね。」
「おー痛いというからには宮崎くんは熊から攻撃されたのだろう。
熊の戦闘力は凄まじく、基本的に熊と戦う=死だ。
恐ろしくタフだ!宮崎くん!
しかもその状態でまず服を探すってところがクレイジーだ。
まずは病院行けっていう話だよね。
わはははは。
コケシは面白がってなんども語呂合わせを唱え、自学ノートにも語呂合わせを書き入れた。
イヤ、「語呂合わせで覚えると覚えやすい。47都道府県全部覚えるぞ!」くらいにしておけ…。
ちなみに、この後宮崎くんは
丈の合わない服を見咎められ、
四国で「コート買え」とアドバイスを受け
中国地方でコートを買うために
「山にいたひろしからお金をとってしまう」ことになる。
宮崎くん、波瀾万丈。
日本全国宮崎くんの旅は続く…。
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