ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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「映画ドラえもんのび太の宇宙小戦争」を見てきた話

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先週末、子ども達とこの間公開されたドラえもんの新作映画を見てきた。

1985年版の映画のリメイクで、

「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争」だ。

 

 


www.youtube.com

 

これが本当に凄くて、私の中では最近のドラえもん映画の中では一二を争う良作だと思ったので

今日はその感想を書かせてほしい。

 

 

 

以下映画の内容に触れます。ネタバレありです!

 

私が書くまでもなくネットでは

「現在の情勢と重ねてしまった」との声で溢れかえっているのだが、

 

 

 

見終わって映画館をでた瞬間に

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と叫んでしまったくらい

本当に今、タイムリー過ぎる内容となっている。

 

 

 

この映画は

クーデターを起こした独裁者に追われ、地球へと逃げのびてきた少年大統領パピとのび太が出会い、

友だちとなった彼のために、共に故郷を取り戻すべく武器をとって戦う話、なのだ。

 

 

これはコロナ禍の影響で公開が一年伸びた作品。

去年の段階では戦争の開始など予見できなかったし、そもそもこれは以前の作品のリメイクだ。

今の情勢を意識して作られたものではない。

 

 

 

だから全てたまたまで、全くの偶然なのだが、

わざと一年公開を遅らせて

わざとこの時期にこの話を持ってきたんじゃないかと思いたくなるくらい

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物語が現実の出来事とぴったりとリンクしている。

 

 

もう冒頭、パピの住むピリカ星が独裁者ギルモアに攻撃をうけている戦争のシーンから胸がザワザワしちゃう。

突然奪われる日常、引き裂かれる家族、市街地を進む戦車に悲鳴…

これはアニメの中の架空のお話であるが

最近ニュースで目にした現実の光景でもある。

 

 

パピが胸から下げているペンダントも

偶然にも

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独裁者ギルモア率いる敵の組織の名も

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だったりもして

 

「これは春のお楽しみ、一年に一度のドラえもん映画なんだからフラットな気持ちでたのしもう!」と思ってはみたものの、

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どうしても関連付けて考えてしまう。

 

 

 

大統領であるパピの元には追手がかかる。

国民の支持の高いパピ自ら政権を譲ると宣言する様子を放映して

国民の不満を押さえつけたいというのがギルモアの狙いだ。


(自分に都合の良い嘘を真実であるかのように流して情報を操作するやりくちも誰かに似ているよね…)

 

 

地球ののび太達を巻き込んではいけないとパピは一人で解決しようとするのだが

のび太は友達のパピを助けてあげたい、と迷わず手を伸ばし、

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ジャイアン、しずかちゃんも賛同する。

 

 

そして映画版ドラえもんでは毎度おなじみの

お約束シーンだが

スネ夫は決戦前夜に怖気付き、一度逃げる。

 

いい意味で「子ども」な他のメンバーと違って、多分彼は勝算の低さや失敗した時のデメリットを冷静に見渡せるがゆえに迷うんだと思う。

毎回きっちり弱音を吐くちょっとヘタレなスネ夫

「お、やっぱり怯んでいるな!」と微笑ましく見守るのが常なのだが

今回ばかりはうずくまる彼の姿に、胸をつかれるおもいだった。

 

 

友だちの国が攻め込まれて困ってる。

なんとかしてあげたい、このままじゃいけない、そんなことスネ夫だってわかってる。

 

でものび太ジャイアンのように

じゃあ僕らも一緒に戦うよ!と

誰もが迷いなく立ち上がって戦車に乗り込めるのかといえば…

 

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そうじゃないし、そうじゃなくていい。

 

 

仕方ないよ。怖くて当然だよ。

子どもにこんな決断を迫る世界がおかしいんだよ。

 

 

なんだか泣けてしまって仕方なかった。

 

 

 

そんなスネ夫にしずかちゃんが

 

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「誰だってやれるだけのことをやるしかないのよ!」…と

 

(細かいセリフは違うかもしれないけど)こんなことを言う。

 

そしてスネ夫はしずかちゃんに背中を押され、勇気をだしてたちあがるのだ。

 

 

 

今回の映画からは様々なシーンで色々な立場にいるキャラクターが

「それぞれがやれるだけのことをやる」姿を通して

繰り返しこのメッセージを伝えてくれる。

 

 

別に戦争に限らず、どうしていいかわからないような大きな問題にぶつかった時、

自分の小ささや無力感に打ちのめされた時、

諦めることなく全力を尽くすことの大切さを子ども達に伝えてくれているのだと思う。

 

 

のび太も劇中でこんなことを口にする。

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凄くステキな言葉だ。

 

 

確かにのび太は大活躍できるような特別な才能は何も持っていない。

でも自分ではない誰かのために涙をながせる優しい子だ。

そして物語の最後に実際のび太

ギリギリのところで我が身をかえりみず手を伸ばす、という彼の優しさを持ってパピを救うのだ。

 

 

 

今の私にやれることはなんだろう。

私にも他の誰かより上手にできる何かがあるかしら。

そんなことをかんがえながらみていたら情緒がめちゃくちゃになって涙が止まらなかった。 

 

 

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今回は社会情勢もあって大人は↑こんな感じになってしまうのだが、

もちろん戦いのシーンばかりでなく

ドラえもんらしく秘密道具を駆使した夢のある展開も沢山ある。

 

 

このパピくんは手のひらサイズの小さい小さい種族であるので

スモールライトでのび太達も一緒に小さくなってラジコンに乗って遊んだり、

山のようなおやつを食べたり

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しずかちゃんのドールハウスを秘密道具で改造してパピくんのお宿にしたり…

 

小さな子どもさんも多く来場されていたが、

みな笑顔で楽しんでいた。

 

見終わったあと家族で

この道具を使ったらもっと早く解決できたんじゃないか、というプレゼンをしあうのもとても楽しい。

 

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子どもから大人までみんなで楽しめて、

そして考えさせられる映画だった!

おすすめだ。

 

 


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