ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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売っていなかったから開店の花輪を作った話①

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自分たちの店を持つことを夢みて2年前からコツコツと準備していた友人夫婦が

今月末晴れて開店の日を迎えることとなった。

 

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サウナを通じて知り合った長崎のスパイスカレー屋さんチエノワ。

 

この二人は素直でまっすぐでとても人柄が良く、応援せずにはいられない魅力に溢れている。

私は彼らが大好きで大好きで

ほとんどファンと言ってもいいくらいなのだ。

 

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同じように彼らを応援する仲間のグループLINEでは

ここのところ開店のお祝いについてのメッセージが飛び交っていた。

 

お祝いの定番といえばお花だけれどそれだけじゃつまらない。

多くの人から愛されている彼らだからお花も鉢植えもきっと沢山集まるはず。

もらった二人がびっくりするようなちょっと意外で気の利いた贈り物はないだろうか?

とにかく特大の愛をぶつけたいんだ!

 

 

そんなとき仲間の一人が提案してくれたのが

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これ。

じつは二人の新しいお店は古い住居を自分達の手で改装した、少し昭和感のあるエモい佇まいだ。

ちょっとレトロな花輪は彼らのお店の外観にぴったり馴染むだろう。

この令和の時代にあえてのベタな開店祝い、あえての花輪は意外性があって面白いしかえってSNS映えするんじゃないか。

 

「こんなパチンコ屋さんの新装開店みたいな花輪がバーンと届いたらきっと驚くよね」

「最近こんなの見かけないけど開店したことがご近所さんに一発でわかるしね」

「苦笑するんじゃない?」
みんなノリノリで賛同し、花輪を注文することになった…

 

 

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ネットで検索すると花輪を配送する業者はいくつかあるようなのだ。

でも全国配送を謳ってはいてもどうやら長崎はサービス範囲外であることが判明。
花輪は「設置と回収を担当できる取り扱い業者」が現地にいないと成り立たないリース方式のビジネスであり、
現在長崎に花輪を扱う店舗は一つもないようなのだ。
なんということだろう。
長崎において花輪文化は過去のものなのである。

 

 

地元の花輪やさんがネットに対応できていないだけで取り扱っているお店も市内にはまだあるのではないかと

長崎在住の友人があちこち心当たりをあたってみてくれたがやはり見つからない。

しまいには取引のありそうな業界に直接電話をかけて聞いてみたりしたが

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「昔はあったが今はわからない」との返事。

 

 

同じ九州でも隣県の福岡県や熊本県では未だ盛んに用いられている花輪が、

なぜ長崎では贈れないのか。
ちょっとした思いつきだったのにこうなると俄然悔しくて

花輪を贈りたくて仕方なくなってくる。

 

花輪なんて大したコストもかからなそうなのになぜどこも売っていないのか?
丸い板に造花を貼り付けてあるだけじゃないか!

その気になれば簡単に作れそうなものなのに…

 

嘆きながらふと気づいてしまった。

 


…誰にだって作れる…?

そう…!

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というわけで。

 

心の中のアントワネットがそう囁くので

花輪は作ることにした。


花輪を提案してくれた友人が
「造花じゃなくてお菓子をはりつけてあるものもあるみたいだよ!」とまたまたステキなアイディアをくれた。


お菓子であれば一定期間飾ったあと
バラして食べてもらうこともできる。
通常の花輪のように回収できない以上、最後は消えてなくなるのが好ましい。

では花輪?は駄菓子で飾ることにしよう…

 

 

というわけで私たちの手作り花輪(菓子輪)プロジェクトがスタートしたのだが…

長過ぎるので今日はここまで。

次回は制作過程をかくよー!