ほうれい線上のアリア

愉快にお気楽に生きていきたい。北野トマレの日常。

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続・歯科医師として愛猫の歯磨きに奮闘する話②

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愛猫の歯磨きを決意した私。

↓これまでの経緯はこちら。

 

 

まずはホームセンターのペットコーナーにいってみた。

思ったよりたくさんのデンタルケア商品が置かれていてテンションがあがる。

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なんか可愛い。メルヘン。猫はワンサイズだけどねー。

 

もちろんうちは歯科医院であるから歯ブラシや歯磨剤は売るほどあるが

猫にはキシリトールは有害であるらしいし

低血糖や肝障害を引き起こすらしい。怖い…

 

そんなふうに配合されている成分が人間には無害であっても猫には有害であったり

また体格の違いから猫には過剰摂取になってしまったりするものもあるだろうから

やはり猫には猫用のものを揃えたい。

 

 

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まぁまずは猫用を試そう。

 

 

最初に歯ブラシを選ぶ。

 

多分歯ブラシのヘッドが薄ければ薄いほど、小さければ小さいほどいいはずだ。

猫の口は相当小さい。人間の赤ちゃんより(赤ちゃんと同じくらい?)小さい。

ヘッドの大きなものでは操作しずらく、磨けないと思う。

 

猫用と謳うだけあって大体の歯ブラシが小さめの作りだったので試しにいくつか購入してみた。

 

オーソドックスな歯ブラシタイプと指につけるタイプ。

 

なんとなく見知ったLIONブランドの安心感にすがってみたり。

 

 

売り場にあった歯ブラシの毛質はどれもかなり柔らかめだった。

これは口に異物を入れることを嫌がる動物達への違和感を軽減するため、と

歯周病予防を主たる目的とした歯ブラシだからという二重の意味があるのだと思う。

 

歯周病予防の歯ブラシは人間用のものも毛先が細く柔らかくしなるように作られている。

歯周病で弱った歯茎にあたってもいたくないし、歯と歯茎の境目の細かいところまで毛先がとどくからだ。

 

ただし柔らかい歯ブラシは噛むとすぐ毛先が開いて本来の刷掃能力を発揮できなくなってしまうので、

猫に使うとどうなっちゃうのか不安。

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シリコンブラシの商品もあったが、

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上の二種類のみにした。

 

 

次に動物用の歯磨剤も買う。

歯ブラシと違ってこちらは1種類しか置いていなかった。

驚きのチキン風味!!

チキン風味の歯磨き粉ですっきりするのかは疑問だが

慣れた味の方がとっつきやすいかもしれない。

 

 

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動物はうがいが出来ないからジェルタイプなのは納得。

 

成分を見てみると湿潤剤や増粘剤がメインで、ちょこっと歯石除去の成分と抗菌作用のある成分を含んだ優しい感じの配合。

人間の殺菌力を効果のメインに据えた歯磨き剤に比べると少し頼りない感も否めないが

おそらくこの歯磨きジェルのおいしさを入り口に、歯磨きを楽しめるよう、補助的に使うものなんだろうと理解した。

 

 

また、ペットグッズコーナーには

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「初めてのワンちゃん猫ちゃんはまずはガーゼからはじめてみましょう」と書かれたポップが飾ってあった。

 

 

歯医者としては

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とか思ってしまうが、今回はなんといっても猫相手だ。

しかも6ヶ月間野良として過ごし、ほぼ成猫になるまで歯磨きをしたことのない野生児だ。

 

ご忠告に従ってガーゼも購入した

 

私の買ったのはアップル風味がついているガーゼだった。

甘いにおいがするのかも。猫の食欲に期待。

 

 

飲み水に混ぜるだけで歯石の付着を予防する謎の液体や、

スプレータイプのケアグッズもあったが

これらはどう考えても歯周病予防たりえないと思うので買わない。

メーカーの方ごめんなさい。

(スプレータイプのものは口臭除去のスプレーなのかな)

 

 

歯周病を予防するということは歯石をぽろっと落とすとか、口臭がしなくなるとか、食べ物のかすをぬぐうとか、そういうことではなくて

歯垢プラーク)をしっかりと除去し、プラークコントロールするということだ。

 

 

本来歯磨きをしない動物たちの口腔内をきれいに保つため、メーカーの方がいろいろと苦慮、研究の末開発された商品なのだと思う。

でも塗るだけ、飲むだけで歯周病が治るのであれば必ずそれは人間の治療現場でも用いられているはずだ。

 

 

獣医の先生が日本の獣医学部の授業では歯科はほとんど習わないとおっしゃっていた。

現状獣医界の歯科が人間の歯科よりも遥かに進んでいるということはないと思う。

(歯科の治療を熱心に勉強されている獣医の先生も一部にいらっしゃることとは思います。失礼ばかりスミマセン!)

ならば人間の歯科の標準治療になっていないようなものは、やはり動物でもちがうんじゃないか、と思うのだ

 

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とはいいつつ、どうしても歯磨きできなかったときのために

 

 

歯磨きおやつなるものも買って帰った弱気な私。

多分上はグニグニタイプ、下はゴリゴリタイプ。

 

どちらも堅いものを何度も咀嚼させて

唾液をたくさんださせる事と、プラークがこすれてとれる事を期待してる、のかな?

 

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とか患者さんが言ったらそれでは不十分です、っていうと思うんだけどね。

多分食べないよりはましなのかも。

 

 

というわけでゲットしたアイテムを手に次回いよいよ磨いてみた編に入ります!

偉そうなこといっぱい言ってた私が苦戦する様を見に来てくださいね!それでは!

 

 

 


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