ミニチュアの納品も終わり、日常が戻ってきた。
というわけで久しぶりのブログは今週末に行ってきたサウナについて描かせてほしい。
行ってきたのはこちら。
福岡県は豊前市にある、今話題の施設である。
なんでも施設に隣接する水神社という神社の
境内にある樹齢約830年の大楠の根元から
一日に1000トンもの清水が湧き出るらしい。
元々ここには修験道の山伏や神官が禊ぎをする聖なる水場があって
修験者達がいなくなったあと一般の人も冷水浴できる施設へと整備されたのだとか。
この水風呂が素晴らしい、柔らかい、とろける
…と最近サウナーの間で人気なのだ。
本当に小さい施設だが
開いているのは一年の中で夏期の1ヶ月のみというその希少性と
先日はとうとうサウナー必聴の人気番組、
マグ万平の「後ほどサウナで」にて取り上げられたこともあって
最近は休日には入場制限も起きるほど、たくさんの人が訪れているという。
お湯の浴槽はなく、あくまであるのは水風呂のみ。
もともとは水風呂だけしかなかったのが
サウナがあとから増設されたとのこと。
ここは純粋に冷たい水に浸かるためだけに存在する場で
その合間に体を温めるためだけにサウナがある。
というわけで土曜日の仕事終わりに車を飛ばして
噂の冷泉に浸かりに行ったのだ。
長崎から片道3時間。
豊前は長閑な自然豊かな町だった。
畑はどうやら地名。畑にある冷泉だから畑冷泉館なのね。
施設のすぐ前に無料の駐車場があるのでそこに停める。
畑冷泉館は地元の公民館、と言った風情の素朴で簡素な平家のつくり。
土曜日だということもあってか、たくさんの車が停まっていた。
あの小さな建物にこんなに大勢のサウナーが入館しているのか、と震えたが
併設のエールカフェで軽食を楽しんでいる人も
水神社に水を汲みにきているだけの地元の人もいるようだったので少し安心。
大きな空のボトルを持ったおじさんとおばさんの後をついて行き
私たちもまずは水神社で水を頂くことにした。
社務所で1人百円を支払うと、量の制限なくお水を汲んでよいというシステム。
さすが一日1000トン。太っ腹である。
恥ずかしながら繊細な水の味の違いなどよく分からない。
3時間もかけて奇跡の冷泉にきたのだ、
どんな味でもおいしいと言ってしまったような気もするが
冷たくて本当に美味しかった、と思う。
サウナの合間の水分補給に飲もうとペットボトルに2本分だけいただいた。
水をゲットしてからいざ、冷泉館へ。
今日は奇跡の水風呂に敬意を表して
コケシにサウナサン水風呂Tシャツを着てもらってきたのだが(私とジョニーさんは仕事帰りにそのまま来たのでいつもの格好)
この水風呂Tシャツサウナーが既に2人来館したことを教えていただく。
すごい!みんな考えることは一緒なのか。
水風呂入りにくるときは水風呂Tシャツだよねー!
なんだかウキウキした気持ちで
受付で料金の大人五百円、子ども二百円を支払い入館。
グッズがたくさんだとテンションが上がるよね…!
サウナはミストサウナとドライサウナがあり
奇数日と偶数日で女性と男性が入れ替わる。
この日は男性がドライ、女性がミストサウナの日。
ドライサウナはお尻が熱いから、とサウナマットを一枚つけてくださる心遣いも嬉しい。優しい。
本日ドライサウナのジョニーはスタッフさんの優しさという名のマットを抱え、嬉しそうに暖簾の奥に消えていった。
そしてわたしとコケシはミストサウナに突撃。
はやる気持ちをおさえ、体を洗ってからミストサウナへ。
温度は60℃くらい。
今日はミストだし、と
サウナの方はそんなに期待していなかったのだが
視界がけぶるほどの蒸気が満ちていてとてもパワフルだ。
ただでさえ蒸気が強めなのに、さらに10分に一度くらい
「地獄の釜が開いたか?」というような禍々しい音がして
モクモクとすごい量の蒸気が噴き出してきて
視界が完全に真っ白になる。
最初は驚いたが、これが楽しい。
なんだか自分が小籠包か何かになったような気分だ。
しっかりと温まったら、汗を流し
いざ、冷泉!
水の温度は常に15℃くらいということだがなんだかもう少し温かく感じられる。
いつも1セット目の水風呂では凄い形相になってしまう娘も
水あたりの柔らかさを実感しているようだった。
別に粘度があるわけではないのだが
トロトロというのか…肌を刺す感覚が全くなく
優しい感触の水風呂。
少しじっとしていると完全に冷たさを感じなくなる。まるで不感湯だ。
どちらかというと私は普段は水風呂が苦手で20秒くらいで出てしまうのだが
体と水の境界がなくなってしまうかのような感覚が心地よく
体が重くかんじるほど浸かってしまった。
閉館間際の時間だったこともあって
女湯は後半貸切状態だったのも嬉しく、
親子でじっくり4セット。
外気浴スペースもととのい椅子もないので
必ず椅子に座って休憩したい、できればインフィニティに寝そべりたい派のコケシは
そこが不満のようであったが
このコンディションで椅子があったら、みんな永遠に帰らない気もするので無くてもいいのかもしれない。
私たちの他に誰もいなかったので、水風呂の縁に腰掛けて小休憩…
というスタイルだったが私は十分楽しめた。
冷泉を出た後は体の中に冷たい液体がタプタプと満ちているようで
とても清々しい気持ち。
心地よい疲れとダルさ(水に入り過ぎ)
そして爽快感。
身を清めるとはこういうことか、と
遠く時を超え修験者達とハイタッチをかわしたいような
そんな気持ちになった。
外に出ると休憩室はだいぶ人もはけ、
静かで落ち着いた雰囲気だった。
先に上がっていたジョニーさんに聞くと
ドライサウナの方も凄く本格的でパワフルだったそう。
満喫した様子…!
今回は時間がなく、あまり長居はできなかったけど
今度来る時は一日ゆっくりのんびりここで過ごしたいと思った。
施設の方も畑冷泉のことや周囲のおすすめスポットなど
あれこれ教えて下さり、とても親切で優しかった。
今期は8月31日までだから次は来年かな?
次はドライサウナにチャレンジしたい…!
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