虫を食べてみたいとずっと思っていた。
絶対に食べたくないと思う気持ちと同じくらい強い気持ちで
ぜひ一度食べてみたいと思っていた。
虫は苦手なのだ。
キャベツに青虫がついているだけで
母の威厳が吹き飛びそうな情けない悲鳴をあげるヘタレな私が
ワイルド気取ってさ。
いったい何言っちゃってるんだろうか、と自分でも思うが
やっぱり気になって仕方がない。
よく芸人さんとかが罰ゲームとして
すごい形相で食べているけど、
本当はどうなんだろうか。
意外とおいしかったりしないんだろうか。
この間動物園の餌やり体験で
リスザルが狂気じみた勢いでミルワームを貪り食っていたし
えびに似てる、だとか
栗のよう、だとか言う人もいる。
クリーミィだとか、芋のよう、だとかいう感想も聞いたことがある。
息子が好きなサバイバルものの番組だとか、
クレイジージャーニーとか、
ベアグリルズ兄貴の動画だとか
面白い。
そういったもので昆虫食の特集をみるたび
ワクワクしてしまう。
純粋に興味があるのだ。
こんな記事もさらに私の好奇心を加速させる。
そしてさらに、先日誕生日を迎えた夫に
人生でやりたいことリスト100を見せてもらったときに
その中に「虫を食べる」という項目が入っていたのを見て
決心した。
というわけで今年のジョニーさんへの誕生日プレゼントは虫となった。
購入したのはコオロギとタランチュラ。
TAKEOという昆虫食専門店で購入した。
コウロギは次世代の蛋白源としてめちゃくちゃ注目されているらしい。
癖がなく、食べやすいとのことで
初心者はコオロギから、と書かれていたから
素直に従ってみた。
タランチュラは息子の希望。
尊敬するヒカキンさんが動画で食べてらしたらしい。
商品と一緒に同封されていたお手紙がユニークだ。
「何故あなたがこの商品を買ってくださったのか理由が知りたいのです。」
と、熱烈にレビューを求めてくるのだが
お店側の想定している購入理由がすごい。
「カップラーメンにちょい足しとして」「バッタアイスに」「たこ焼きのタコがわりに」
そんなちょい足しをしたらまんぺいさんやカンベくんが泣くと思う。
まんぷく終わっちゃいましたねー
皿に開けてみる。
すごいインパクトだ。
でも食べ物にはみえない。
加熱調理済でお塩で味もつけてあるので、スナック感覚でこのまま食べられるらしい。
皿の上のコオロギのビジュアルと
スナック感覚というコピーの乖離に目眩を覚える。
そうか、スナック感覚か。
懸命にスナック感覚を呼び覚ます。
裏面には甲殻類アレルギーの方は気をつけて食べるよう注意書きもあり、
やっぱりエビカニに近いのかなぁと感動する。
では頂きます。
キャーキャー言いそうな子どもたちは案外すんなりと食べ
と2つばかり食べて、「もういらない」とどこかへ走って行ってしまった。
うーん、じゃあ今後もおやつにコオロギっていう線はないかもね。結構高いしね。
意外とジョニーさんが怯んでいて
コオロギをリフトアップ(クッキング父ちゃんの食レポの技法)の格好のまま
しばらく固まっていたが
意を決して口に放り込み、
ああーっと小さく悲鳴をあげながら食べだした。
私も食べてみた。
シャクシャクしていて、
あまり美味しくもなかったが不味くもなかった。
少し油っぽいかな?
その後夫婦揃ってお茶を入れ、
まんじゅうを食べた。
「やりようによってはさ、美味しいのかもしれないよね。」
「これがベストの調理法とは限らないよね。」
そう話しながらもコオロギの袋に再び手は伸びなかった。
袋の中にはまだ半分ほど、コオロギが残っている。
友達でも呼んで
タコ焼きパーティ、するか?
まだ迷ってる。
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