ゴールデンウィーク後半は秋田から帰省してきた義妹家族と過ごした。
久しぶりに小学1年生の甥っ子にあったのだが、
去年あった時は
無邪気に手を広げ、駆け寄ってきた彼も
今年は
ずいぶんとシャイボーイになっていた。
そうだよね。
久しぶりに会う人との距離、
たとえ知っている人だとしても
急には詰められないよね。
そんな感覚が芽生えてきたこと自体が成長の証。
ちょっぴり寂しいけれど、仕方ない。
そうは言ってもまだ6歳。
ゴールデンウィーク中に近くの海岸や沢で捕まえたヤドカリやサワガニを自慢したいという
子どもらしい可愛らしいところもあって・・・。
でも見せたいけど、「見て見て凄いでしょ?」とは言わない。言えないシャイボーイ。
ちょっと離れた場所から聞こえよがしの独り言でアピールをしてくる。
「すごいねー!蟹。」
褒めるとパァーッと笑顔になって
得意そうに鼻をぷくぷくさせている。
とてもかわいい。
この感じは知っている。
多少方向性は違うけどうちのコペルも通った道。
主張のはっきりとした甘え上手な妹の陰で
高いところに登ってみせたり
人形放り投げたりして
無言のアピール。
逆に怒られたりして。
「不器用なお兄ちゃん」と「照れ屋」がコンボするとこんな表現方法となって発現するのだ。
「何やってるの?ヤドカリばっかりいじってたらだめだよー!
手を洗っておいで。」
ほらダルマちゃんも怒られてる。
あー、知ってる。この感じ。
不器用でシャイな男の子。
なんて愛しいんだろう!
久々に集合した子供たち。
従兄弟は全部で6人。
男の子はダルマちゃんとコペルの2人だけだ。
一生懸命話している彼を尻目に
女子たちは、おままごとをはじめたりしていて
みていると少しかわいそう。
コペルの小さい時を見ているようで
切なくなる。
「コペルー!ダルマちゃんと一緒にあそんであげなさい!
気持ち分かるでしょ?
シャイで不器用な長男どうし、分かり合いなさい。」
一人別の部屋でテレビを見ていたコペルがきて
「年が離れ過ぎてるからねー」と
渋い顔しながらも
ダルマちゃんを連れて行った。
ダルマちゃんにぎゅーっと腕にしがみつかれた
コペルの渋い顔も
また照れだということを私は知っている。
夕飯の時
皆で手巻き寿司をたべていたら
ダルマちゃんが何やら手渡してくれた。
ジュースでも持ってきてくれたのかと思いきや、ヤドカリ!
甥っ子の優しさは少しだけずれている。
でも自分がされてうれしいことを人にしてあげているのだ。
自分の大好きを人に分け与えているのだ。
その行為はとても優しく、尊い。
「はい、トマレちゃん
お寿司握ってあげたよ。」
手を洗って帰ってきたダルマちゃんが
今度は手巻き寿司のシャリとネタで
握り寿司を作って持って来てくれた。
さっき、手を洗っていたよね。
でもヤドカリの後・・!
少し怯む。
でも可愛い甥っ子が愛情を込めて握ってくれたのだ。
食べない訳にはいかない。
思い切って食べたお寿司は
ダルマちゃんの手のぬくもりが移って
ほんのりと温かかった。
そして今まで食べたお寿司の中で一番美味しかった。
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