6月より息子の学校では一人一台Chromebookが配布された。
GIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略。
2019年12月に文部科学省から発表されたプロジェクトで
小中学校の児童生徒に1人1台のPCと、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備し、
多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育を実現するという構想だ。
初めてこの話を聞いたときには
確かにこれからの時代、そうした環境が確かに必要であろうが
5年以内にと言いつつも、きっとすごく時間がかかるであろうし
もしやるとしても都内とか首都圏のお金のある自治体が先行して
こんな西の果ての田舎町までそのシステムが届く頃にはもううちの子供たちは小中学校を卒業して
対象ではなくなってしまっているんだろうなー
…なんて分かったようなことを思っていて
だって学校って全然変わらないものだと思っていたのだ。
この多様性の時代にもかかわらず、
昭和の頃から変わらない時代錯誤で意味不明な頭髪服装検査。
年々暑くなっていく夏にも、かつてない大寒波にも
未だ心頭滅却で対抗しましょうと言わんばかりの
冷房も暖房もない教室。
超人的な働き方を強いられる先生方。
昼間に保護者が集まって手作業で貼るベルマーク…。
子どもの行事で学校に出向くたび
私の学生の頃とほとんど変わらないな、という印象を強く受け
憤り半分、諦め半分…そんな気持ちでいたものだから
本当にコペルがパソコンを持って帰ってきたときはびっくりした。
新型コロナウイルスによる学校の休校措置等で、 教育のICT化の必要性が多くの人に痛感されるところとなり、前倒しで進められることになったのだという。
コロナで色々煩雑な作業の増える教育現場で、新しいシステムの導入を進めた諸先生方のご苦労はいかほどだったことだろうか。
そんな訳でとにかくコペルはパソコンを持ち帰ってきた訳だが、
急にハードだけ充実したところで万事保守的でアナログな学校のこと、
しばらくはいままで同様
総合の時間にちょっとパソコンに触れておわり、くらいの活用にとどまるのではないかと思っていた。(←まだ言ってる)
信じてなくてホントごめんなさい。
ここ長崎では去年の春以降、休校措置には至っていないので
オンライン授業にこそまだ使われていないのだが
Chromebookが配布されてから色々なことが変わってきた。
まず、教科書などを家に持ち帰らず学校に置きっ放しにする…いわゆる「置き勉」が許されるようになった。
まだ教科書がデジタル化したわけではないので
これは
数冊の教科書とパソコンのみを持ち歩けばよいことになった。
毎日山籠りにでも行くのかという量の荷物が
成長期の体に悪影響を与えるのではないかと心配していたので
何はともあれ、本当にありがたい。
配布されるプリントもだいぶデジタル化して減ってきたし
課題も紙ベースではなく、オンライン上で提出するものが増えてきた。
うちのコペルは
今までプリントの管理が難しく見直しもできなかったし
課題のプリントを解いても、
提出時に荷物に紛れパッと出せずに未提出になってしまうこともあったので
オンラインの提出になってから課題の提出率が上がっている。
課題自体もパソコンで打ち込むのがもの珍しく楽しいようで
いつもより意欲的に取り組んでいるし
英語のリスニングやスピーチ、
プレゼンテーションなど出される課題の幅も広がっているようで興味深い。
また、学校からのお知らせがプリントだけでなくオンライン上でも確認できるようになったこともありがたい。
行事の予定表、課題の提出状況や成績表なんかも
まだ全てではないがオンラインで確認できる。
凄くいい…!
他にも
この間クラスで文化祭の出し物を決めるのに
話し合いの時間内になかなか決まらなかったから
などと言っていて
授業以外でも自分たちなりにこの便利な道具の使い道をあれこれ試している様子。
フィルタリングがかけられていて
不適切なサイトやSNSへのアクセスができないようにはなっているが
普通にYouTubeとかは見ることができてしまうので
自制心の弱いコペルにとっては要注意だが
とりあえず自室に持っていかずリビングで使うことで誘惑に負けぬようコントロールしていく予定だ。
目指す「教育のICT化」
そして「多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育」にはまだ遠いのかもしれないが
今まで変わらなかった学校教育が変わり始めてたような気がして
なんとなくウキウキするような明るい気持ちになる。
何よりコペルが凄く嬉しそうで四六時中いじっている。
あとは3者面談やPTA活動もオンラインになったらいいんだけどなー。
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