今週のお題「わたしの好きな歌」
今まであまり音楽を自ら聴く習慣がなかった。
音楽がないと生きていけないという人が
であるなら
私は
じゃないか。
・・なんて言ったらちょっと言い過ぎかもしれないけど
でもそんな風に思ってた。
もちろん音楽は嫌いじゃないし、
良い曲だなぁとその時々で心を動かされる曲もあった。
聴くと無条件に気持ちがその時代に飛んでしまうような、
思い出の蓋が開いてしまうような
感情のトリガーとなる曲もたくさんある。
小学校の遠足のバスの中、みんなで歌ったあの歌とか
初めてジョニーさんとカラオケに行った時に
歌ってたあの歌とか
泣いている友達に寄り添いながら聞いたあの曲とかね。
懐かしい。
音楽がなくなれば世の中はずいぶんと味気ないものになるだろうと思うし、
音楽の素晴らしさは十分理解しているが
でも自分でCDを買ったり、ダウンロードしたりして手元に置き、
自分で自分の生活の中に音楽を流すということは今まであまりしてこなかった。
特定の曲やアーティストのファンになったり
ライブやコンサートに行ったりという経験も素通りしてきてしまった。
私にとって音楽とは聞こえてくるもの
流れているもので
自ら求めて聞くものではなかったのだ。
そんな私が何年か前からファンになったアーティストがいる。
MOROHAというラップグループ。
MCアフロくんとギターのUKくんの二人組。
売れているのだろうか?
みんな知っているのだろうか?
音楽にはほんと疎いから
彼らが有名なのかもちょっとよくわからない。
でも我ながらまさかのラップだ。
私は音楽から遠く離れた位置にいる、
昭和な41歳のおばちゃんだから、
本来ラップなんて論外なのだ。
今までは聞き方がわからないというか、
もうそもそもが歌に聞こえないというか
わからないものに対する恐怖でいっぱいというか、
やんちゃな帽子の被り方をする人達が聞く音楽
っていうくらいの認識だったりした。
そんな一生自分とは交わらないと思っていたラップに心惹かれたことが
自分にとってはとても衝撃的で
いつかMOROHAについての記事を書きたいなぁと思っていたので
今週の「私の好きな歌」というお題に乗ってみた次第だ。
はじめはね、ジョニーさんがどハマりして
やたらと車の中で聞いていて
と思っていただけだった。
なんというか全力で叫んでいる感じ。
しかも彼の声はとても滑舌良く
ものすごく聞き取りやすいので、
車内で流していると
私とジョニーさんが話しているのと同じトーンで
アフロくんが入ってくる。
むしろ滑舌がわるく、こもった声のジョニーさんなんて太刀打ちできず、かき消されてしまう。
「ああ、なんて?
ちょっとジョニーさんの言葉全然入ってこない。」
会話の途中でものすごく空気の読めない人に
全力で話しかけられているみたいで
会話にならない。
だから曲が流れ始めたら聞くしかないような状況になって
仕方なく黙ってしばらく聞いていたら
心を掴まれて
感動してちょっと泣いてしまった。
彼らの夢も境遇も人生に対するスタンスも私とは全然違っていて
共感なんて出来ないはずなのに
本当に一生懸命な言葉は人に届くのだ。
音楽で生きていくぞ!
一番光るんだ!
世界を変えるぞ!
という彼らの熱量や焦燥感に
私もこれでいいのか?
ちゃんと全力で生きているだろうかと
背中を押される思いになる。
まだ若いのに言葉の選び方も秀逸。
アフロくんは詩人だ。
いやラッパーなのか?
ラップなんて人生で聞いたことがなかった41歳のおばちゃんが
未知の世界にビビりながらライブハウスに出かけ
「何?周りの人みんなが不良に見えるわ!
怖い。」
今まで足を踏み入れたことのない
キラキラした別の世界を覗くきっかけをもらった。
ライブはとても楽しかった。
↑最初に聞いた曲。
私は都会から田舎へ移り住んできたパターンだから逆。
でもね、これを聞くと「人生はこんなもんだ」と達観して
前傾姿勢を忘れてはいるのではないかと背筋が伸びる。
「迷わない俺は勇気ある俺だ
迷ってる俺は真剣な俺だ」
というところが大好き。いつも勇気づけられる。
そういうことじゃない。
その次の
「誰でもできるを誰よりやる
それ以上のドラマなんていらねぇな!!」
のところでは一瞬カミナリのたくみくんが憑依するから聞いてみてほしい。最後の方だよ
MOROHA『tomorrow』Official Music Video
この俳優の東出さんがMVに出演されているtomorrowという曲もいい。
東出さんとか生田斗真さんとかがMOROHAが好きだと言っていて、
彼らのことまで好きになったりもした。
アフロくんがいつもあまりにギリギリに自分を追い込む歌詞を書いているので、
繊細な心が現実に傷つき、
潰れてしまうのではないかと心配になったりしたが
彼の本を読んで
とてもユーモアのある、柔軟な精神を持っていることを感じ安心した。
それにしても本当に文章が上手い。
万年補欠だった野球部時代とお母さんの
エピソードを読んでからは
彼に対して母のような気持ちが止まらない!
今ではジョニーさんと二人
息子を見守るような気持ちで彼を応援してる。
ライブハウスで物販を全種類買ってきたり
歌詞に物申したりしながらね。
最近は携帯電話のナレーションや、
Eテレのシャキーン!、仮面ライダージオウの変身ベルトの声などでも
アフロくんの声を聞くことができて、
私たちは嬉しい。
いつもステキな歌をありがとう。
頑張って!私も頑張る。
↑応援よろしくお願いします
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