娘コケシは今怖い話に夢中だ。
図書館でかりてくる本も
怪談レストランシリーズとかだし、
見たがるテレビも
本当にあった怖い話。
2週間も前から楽しみにしてた。
一昨日はAmazonで
映画「学校の怪談」を借りたがったので
レンタルして見た。
懐かしいな、これ。
野村宏伸が若くてキラキラ!
かなり昔の映画だからCGガッツリの最近の映画とはちょっと違っていて
おばけや妖怪の出てくるシーンが特撮っぽい
手作り感満載の雰囲気。
これも怖すぎなくて子どもも十分楽しめる。
私も片付けものをしながらチョロッと見たが
なかなかに面白かった。
こけしは
こんな感じでみていたけれど。
なんでこの年頃の女の子ってこんなに怖い話が大好きなんだろう。
後で絶対一人でトイレ行けなくなっちゃうのに。
夜寝るのも、壁の木目も
シャンプーの時目をつぶるのもこわくなっちゃうよ。
ちょっと可愛いんだよ。
息子は娘とは違い
怖い話、特に人が死んだり血を見るような話が苦手だ。
妖怪は好きで、ゲゲげの鬼太郎や妖怪ウォッチにはまっていた時期もあったけれど
怪談、推理ものやサスペンスドラマは絶対に見ない。
「女子はなんであんなのが好きなんだろう。
悪趣味だよ。
科学的に考えて、いるわけないじゃん!
お化けとか。」
そういいながらベッドサイドに特大サイズのドリームキャッチャーを吊り下げている。
悪夢を見るのが怖いらしい。
映画を見終わるとコケシは
案の定というか、早速というか
トイレに行くのが怖いと言い出した。
仕方がないので付いていく。
ドアの前で待っていてあげるよ、と言ったのだけど
一緒に入るよう懇願される。
しかも・・
何が悲しくて小学校2年生の娘がウンチをしているのを
側で見ていないといけないのか。
くちゃいよー!
「ねぇ、コケシ。
家ではお母さんがいるからいいとして、
学校でトイレに行きたい時はどうするのよ?」
気になって聞いてみた。
ただでさえ、古くて暗くて湿っぽい学校のトイレ。
確か和式だったし、
よりによって見たのは「学校の怪談」だしね。
家のトイレも怖いこの状態では
学校のトイレはちょっと難易度高くない?
すると
「あ、それはね
おまじないがあるから大丈夫なんだよ。」
自信満々でコケシは答えた。
えー、なんだそれ!聞いたことない。
手洗いがなんでお化けを遠ざけることになるんだろう。
何情報?
アニメかな?漫画かな?
それともお友だちか自分が編み出したおまじないなんだろうか。
神社でお参り前に手水を使うところから思いついたものかもしれない。
まぁ、トイレの前におまじないしないと
トイレの中にお化けがいたら困るもんね。
でもどうせなら手はトイレの後に洗って欲しいけどな。
それならば・・
「あのね、お母さんいい方法知ってるよ。
トイレの前に4の段の掛け算を唱えたらいいんだよ。」
適当ー。
せっかくおまじないをするのなら、
なにか役立つおまじないがいいんじゃないかと思いついたのだ。
ちょうどコケシは小学2年生、
九九を覚えなければいけない頃合いなのである。
数字に苦手意識の強い娘で
普段なかなか算数に取り組みたがらないのだが、
こんな事にでもなれば必死になって覚えようとするかもしれない。
すると・・
お、いい感じ。
今まで覚えさせようとしても断固拒否だったのに。
切羽詰まれば出来るんじゃないか!
あれ?
4個飛ばしだよ!頑張ってー!
「シシチ・・」
諦めた!潔い!
娘はあっさりとトイレに入ること自体を諦めてしまった。
ダメだよ。諦めたらそこで試合終了だよ?!
後ちょっとなのにー!
まぁ、それにしても九九が唱えられないばかりに学校でおもらししちゃっても困るので、
無理やり適当な記憶をねつ造してフォローする。
「シクは死と苦だからね!これを唱えると死と苦が去る(36)んだよ。きっと」
36で去るはちょっときついけど、
まぁいいだろう。
コケシもちょっと安心した様子で
「シク36だけならなんとかなるかも。」
と言いながら登校していった。
そして夕方、めちゃくちゃに慌てた様子で帰ってきて
一目散にトイレへと駆けこんで行った。
九九はお化けより強敵なんだなぁ、と思った。
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